Sears/Lionel included in the American Flyer train sets
ライオネルのブランドは過去に3度、HOゲージに参入していて、最初が1957-1966年、2度目が1974-1977年、3度目が2003-2005年だった。このボックスカーは2度目に当たる。
1975-1976年のクリスマス向けトレイン・セットは、American Flyerという名のシアーズ・ブランドで、機関車とカブースを3色としたバイセンティニアル版と、イエローのユニオン・パシフィック版があり、その両方に含まれていた(Tyco Forum)。次の写真はネット・オークションから引用(クリックで拡大)。製品展開はTony Cook氏のサイトを参照。
シアーズ・ローバックは、北米で広く百貨店や通信販売を展開する小売業者。シカゴの超高層ビル、シアーズ・タワーを建設したことで知られる。アクア・カラーとロゴは1967–1984年に用いられ、配送トラックなどを彩った(Wikipedia英語版)。
モデルは後期の香港Kader社製ではなく、前期のライオネル製とされる。床板周りの構造がアサーン社製に酷似していて、ブレーキシリンダー類の間違いまで瓜二つ。
ただし、カプラーが台車マウントで、ウエイトの鉄板は黒色処理となっている。台車中心ピン径が4.0mmと、アサーンの3.4mmよりも太く、前所有者はアサーン製ベッテンドルフ台車の孔径を拡大して木ネジで止めていた。今回はカラーとワッシャを使ったネジ止メに変更し、床板の構成も当方のアサーン・ボックスカー標準手法で改良(上写真はその途中)。
ボディは、屋根上歩み板が車体と一体。引戸の取付はライフライク製に同じ。AAR 1937年モデファイのアサーン製よりも背が高く(下写真を参照)、屋根がダイアゴナル=対角線形パネルなので、プロトタイプは戦後製。
四隅のステップのうち、1か所が欠けていて補作。手ブレーキ・ハンドル他をタッチアップ。重量は95gと、ウエイト鉄板が短い分、アサーン製よりも7g軽く仕上がった。
TransPacific R.R.も乞う御拝読。
【追記】ライオネル社は2016年11月にもHOゲージに参入し、ポーラー・エキスプレスを発売。記事を再編集。写真一部交換。2016-12-26
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