Col. Hal Carstens' Colossal Coast-to-Coast Railroad Centennial Show, 1869-1969
ユタ州プロモントリーで線路が結ばれた最初の大陸横断鉄道開通から100周年を記念したモデル。車両の固有名"Ramsey"は出版社の所在地名。
Hal Carstens著"150 Years of Train Models"に紹介されたエピソードによれば、先行試作品はこのモデルと反対の配色で、窓周りがイエローだった。メーカーのIrv Athearn氏が「カラーが劣悪だ。逆にしよう」と言って、こうなったという。
RMC誌1970年1月号p64に読者との質疑応答が載っている。「Ramseyは、No.4だ。この番号より前のモデルはあるのか?」という問いに応えて曰く「今まで発売されたことは無い。ただ、No.3だけはSteve AhlstedtによってAHM製のスタンダード・オブザベーションが仕上げられている。ウォルサーズ社から発売となったO、HO、Nスケールのデカールを用いれば、No.5も可能。Oスケール車はKris Model Trainsが発売‥‥」とのこと。調べると、WalthersのDecalに品番1492があった。
なお、後日発売された荷物車がNo.6で、座席車がNo.7という具合に、No.5が抜けている。
手持ちのRMC誌は飛び飛びということもあって、本モデルの発売を伝える記述を見つけられない。右は1970年9月号の表紙で、クラウン(clown:ピエロ、道化師)が手にしているモデルがこれ。この人物こそが世界的に有名なエメット・ケリーEmmett Kelly, Jr.。この号にサーカス列車のモデル化記事を6ページに渡って載せるほどのモデラーで、屋根と床板のシルバー塗装など、グレードアップを行っている。彼の姿は、バックマン社の1993年版カタログでも見ることができる。Wikipedia英語版"Emmett Kelly, Jr."
ダイキャスト製の台車が腐食していたので、金属車輪付きのプラスチック製に取り替え、併せて展望台の柵railingをゴールドに塗装した。モデルの組立についてはTransPacific Railroad 2006-11-12をご覧願いたい。2010-03-12
2011-05-09 画像をすべて更新
2013-02-14 RMC誌における情報を追加
2013-10-24 パッケージラベルの画像をネットから採取
2016-02-24 画像をタッチアップし直し
2018-10-27 TMS誌の写真を追加
RMC誌の記事のためにジョン・アレンが撮影したカラー(4×5版)。TMS誌1973年12月号p55に掲載。
On the #6 crossover manufactured by Shinohara